建設業の役割を実感 マインクラフトコンテスト(県が表彰式)
[2025/12/19 千葉版]
「千葉県マインクラフトコンテスト2025」の表彰式が18日、千葉市内で開かれた。3回目となる今年度は212点の中から12点が入賞。高梨みちえ副知事やコンテストを支援する県建設業協会の石井良典会長らが表彰状を授与するとともに、建設業の役割をPRした。
小中学生を対象とした同コンテストは、「建設業の魅力発信推進事業」の一環として、建設業の魅力を子どもたちに知ってもらおうと23年度から実施している。
高梨副知事は、「実際の施設を注意深く観察して作り直すなど、建設業に対する理解を深めてもらえたと思う」と評し、「コンテストや学校への出張授業などを通じて建設業の魅力を発信していく」と述べ、今後の取り組みにも意欲を示した。
プレゼンテーションでは、佐倉市立西志津中学校の堀田陽樹さんが県知事賞に輝いた自作について解説。実際のダムを訪問し、細部を作り込んだことを紹介し、「(建設業には)たいへんな作業がたくさんあることを知り、とてもたいへんで社会に欠かせない仕事だと思った」と結んだ。
応募作品は、チャレンジ部門が27件、課題部門が185件だった。
チャレンジ部門は、複雑な地形に道路や橋、トンネルなどを制作し、2つの都市を結ぶルートを構築する。課題部門は、県内の橋や建物などの施設や土木構造物6件から一つを選んで再現した。
CCIちば構成団体の会員企業のうち、コンテストの趣旨に賛同した企業から「プレゼンター企業」を選定。県建設業協会の湯浅建設(松戸市)や船越組(八千代市)、興和建設(木更津市)、鈴木建設(旭市)、県造園緑化協会のウキガヤ(松戸市)、共楽園緑化土木(東金市)が担当した。
式典を終えた石井会長は、「プロのわれわれが見ても驚くような非常に細かいところまで作ってあり感心した。受賞したみなさんが就職する時に、今日のことを忘れずに活かしてほしい」と期待を込めてコメント。
県造園緑化協会の浮ケ谷容徳副会長は、「発想も豊かで、ここまで作り込めるのかと正直驚いた。作品をつくるなかで建設業のたいへんさがわかったと話す受賞者もいた」と述べ、コンテストの成果を実感していた。
受賞者は次の通り(名簿順、敬称略)。
【チャレンジ部門】
▽県知事賞=堀田陽樹(佐倉市立西志津中学校)
▽県建設業協会会長賞=垰本光輝(浦安市立美浜北小学校)
▽審査員特別賞=鈴木健ノ介(松戸市立栗ヶ沢中学校)
▽県魅力ある建設事業推進協議会賞=木下泰雅(浦安市立美浜南小学校)、佐藤結之助(習志野市立東習志野小学校)、糸永悠馬(市原市立有秋西小学校)
【課題部門】
▽県土整備部長賞=西中郁翔(鎌ケ谷市立中部小学校)
▽県魅力ある建設事業推進協議会会長賞=滝口晴仁(成田市立加良部小学校)
▽審査員特別賞=玉置道生(佐倉市立志津中学校)
▽県魅力ある建設事業推進協議会賞=阿部晄士(習志野市立屋敷小学校)、對馬佑莉(浦安市立見明川中学校)、牛込一花(市川市立大和田小学校)

