36カ所でさらなる内水対策 床上浸水対応を優先 (千葉県茂原市)
[2025/12/24 千葉版]
千葉県茂原市は23日、2023年9月に一宮川流域で発生した大雨による浸水被害を踏まえた内水対策の検討結果を明らかにした。市内36カ所を対象に下水道事業と内水対策関連事業を両輪とした、さらなる対策を計画。床上浸水被害の対応箇所から優先的に進めていく方針が示された。
千葉県茂原市は23日、2023年9月に一宮川流域で発生した大雨による浸水被害を踏まえた内水対策の検討結果を明らかにした。市内36カ所を対象に下水道事業と内水対策関連事業を両輪とした、さらなる対策を計画。床上浸水被害の対応箇所から優先的に進めていく方針が示された。
茂原市水害のない街づくりプロジェクト・チーム会議の第4回会合で市流域治水対策室が報告した。大雨による浸水被害を踏まえ、さらなる内水対策の検討業務を三井共同建設コンサルタント(東京都品川区)に委託して検討を進めてきた。
対策方針では、23年9月と同規模の降雨に対して、家屋などの浸水被害ゼロを目指す。浸水被害の軽減が図れるよう、下水道事業と内水対策関連事業の両輪で、床上浸水被害の対応箇所から優先的に進めていく。
下水道事業では、雨水管理総合計画に基づき、増補管や雨水管、貯留施設の整備を推進。内水対策関連事業では既存排水施設の能力強化や貯留施設の新設などに取り組む。
具体的な対策箇所をみると、下水道事業では床上浸水被害の対応が西町水門、早野水門、長清水水門、早野明光、笹塚、中の島排水機場、高師五反田水門、腰当水門、腰当下宿水門、川代排水機場、高師樋管、折戸橋北側樋管、鹿島川、折戸橋東側樋管・北側、折戸橋東側樋管・南側の15カ所。
床下浸水被害の対応が緑町樋管、大芝、百目亀水門、東郷地先水門、野巻戸水門、上永吉冬田樋管、八王子橋上流樋管、東郷水門、下水道合流区域の9カ所とした。
内水対策関連事業では、床上浸水被害の対応が鷲巣稲荷前水門、酒盛橋樋管、藤根排水機場、酒盛橋樋管西側水路、早稲田橋東側樋管、乗川流域の6カ所。床下浸水被害の対応が墨田東口水門、渋谷排水機場、川間排水機場、小林樋管、関戸川、旧関戸川の6カ所となっている。

