図書館で大規模改修 過疎計画 102号線改良や201号線舗装(利根町)
[2025/12/25 茨城版]
利根町は、新たな過疎地域持続的発展計画の素案をまとめた。計画期間は2026-30年度の5年間で、交通通信体系や生活環境の整備、産業の振興に取り組む。建設関連の主な事業として、図書館や文化センター、布川地区コミュニティセンターなどの大規模改修工事を計画。道路では町道102号線の改良工事、町道201号線の舗装工事を実施する。雨水管渠の改修・改築にも取り掛かる。
図書館では施設の老朽化が進んでいるため、大規模な施設・設備改修工事を検討。このほか、空調設備の設置やトイレ改修、LED照明化改修などを行う。視聴覚ブースの機器についても更新が必要な状況。
文化センターは地下灯油タンク底部の腐食や高圧受電設備(キュービクル)の経年劣化が発生。期間内には会議室Aの床補修や吸収式冷温水機修繕なども施す。布川地区コミュニティセンターではエレベータ改修やLED交換、駐車場の区画線修繕を計画。
生涯学習センターでは1階エントランススペースの経年劣化が著しい状況。多目的室の雨漏り対策やLED照明の導入のほか、自動ドアエンジン装置や高圧ケーブル・遮断機、電話設備の更新なども想定している。
歴史民俗資料館では建物の老朽化に対応するとともに、LED照明化改修を実施する。柳田國男記念公苑は当時の建築様式を用いて建築したため、定期的な維持修繕を行う。LED照明化改修のほか、白アリ防除業務委託も検討。
学校施設のうち、利根小学校では黒板更新や光回線化改修、防火設備の修繕、給食室の塗装、放送室の空調設備設置、管理諸室の空調設備更新を実施する。屋外では遊具・器具の塗装、グラウンド暗渠設置、門扉改修、中庭の駐車場整備などを行う。
利根中学校では特別教室棟のトイレ改修工事、給食室の熱源機器更新、技術棟木工室と放送室の空調設備設置、管理諸室の空調設備更新、音楽室の改修に取り組む。屋外は運動施設の塗装、テニスコートの整備、駐輪場と屋根付き通路、渡り廊下の塗装、第二グラウンドの門扉改修などを施す。
道路では町道102号線など18路線の改良工事、町道201号線など4路線の舗装工事を進める。5年間で一級町道の改良工事延長は720m、道路維持管理工事延長は2万mが目標。街路灯は229基を修繕するとともに、新たに修繕計画の策定と定期点検を実施する。県道については整備促進と改修改善、老朽化対策を県に要望していく。
下水道施設では30年以上経過した汚水管渠の延長が68kmとなっており、順次更生工事を推進。雨水路は宅地開発に伴って整備した箇所の老朽化を見込み、改修・改築を予定している。公共下水道未整備地区では合併浄化槽の設置・転換費用の一部を助成する。
ごみ処理施設は龍ケ崎市と河内町、牛久市、阿見町、稲敷市、美浦村と合同で広域化に向けた協議を実施中。消防施設は稲敷地方広域市町村圏事務組合と連携し、消防団機庫や防火水槽の整備を計画的に行う。公園関係では利根親水公園の木道や池縁の改修を検討するほか、安全かつ快適に利用できる公園の維持管理に努める。
このほか、保健福祉センターのLED改修や健康増進等複合施設の駐車場整備、診療所のスロープ改修などを予定。整備にあたっては現状と将来の需要を予測し、規模の適正化を図る。
