来年度から拡幅改良 那須高原線の広谷地工区(県道路整備課)
[2026/1/6 栃木版]
県道路整備課は2026年度から、主要地方道那須高原線の那須町高久乙~高久甲地内を広谷地工区として、道路改良事業に着手する。事業区間は道の駅「那須高原友愛の森」を中心に那須サファリパーク入口交差点から白沢橋までの延長3600mで、歩行空間の整備を含めた現道拡幅や広谷地交差点等の改良、一部区間の無電柱化を実施して、渋滞の緩和と災害時の円滑な円滑な通行の確保を図る。目標事業期間は約10年間で、総事業費は測量設計費約2億円や工事費約12億円など、あわせて約20億円を想定している。
那須高原線は、国道4号から東北道那須インターチェンジを経由して那須高原地域にアクセスする路線であり、地域の観光や産業を支援するとともに、地域の生活を支える重要な路線となっている。しかしながら、高久乙地内から高久甲地内では交差点の容量不足に加え、沿道店舗等への入庫待ち車両が路肩を塞ぎ、直進後続車両の通行を妨げることで行楽シーズンに慢性的な渋滞が発生している。
また、防災拠点である道の駅「那須高原友愛の森」から那須インターチェンジを経由し国道4号までの区間は緊急輸送道路に指定されており、災害時に緊急車両の円滑な通行を確保する必要がある。このため、渋滞が著しい那須サファリパーク入口付近から白沢橋付近までの区間で、歩行空間の整備を含めた現道拡幅や広谷地交差点等の改良を行うことで渋滞の緩和を図るとともに、現道の一部区間で電柱が林立して景観を阻害していることから無電柱化を図る。
この区間の現況は、車道3.0m×2と両側に路肩0.5mのあわせて幅員7.0mとなっており、広谷地交差点前後の歩道が整備された区間も車道3.0m×2と両側に路肩0.3mおよび歩道2.5mの、あわせて11.6mとなっている。
計画によると、路肩を拡幅する区間は車道3.25m×2と両側に路肩2.5mを設け、11.5mまで拡幅する。これにより、沿道の店舗への入庫待ちの車両があっても、広い路肩を利用して後続車両が通過できるようにする。
道の駅を中心に歩行者が多い約700m区間は、歩道を設置する区間とする。この区間は車道3.25m×2と両側に路肩2.0m、および歩道3.0mを設けて16.5mまで拡幅し、歩道には電線共同溝を整備する。
事業期間は、測量設計が電線共同溝の詳細設計も含めて26年度から29年度までの4カ年で実施し、用地補償は27年度から32年度までの6カ年で完了を目指す。工事は29年度から着手して、35年度までの7年間を予定。事業費は、測量設計費が約2億円、用地補償費が約6億円、工事費が約12億円の、総額約20億円を想定している。
事業の効果としては、交差点の改良や歩行空間の整備を含めた現道の拡幅を行うことで渋滞が緩和し、円滑な通行が確保されることから、観光産業活動の支援が図られる。緊急輸送道路に指定されている道の駅「那須高原友愛の森」から国道4号までの区間も、災害時における緊急車両の円滑な通行の確保が図られる。また無電柱化整備を行うことで、災害発生時に緊急車両の円滑な通行が確保されるとともに、那須連山の美しい景観等が保たれ、街並みの美観が向上するとしている。
事業コストについては、電線共同溝の整備にあたって浅層埋設方式などの低コスト手法を採用することで、コスト縮減を図る。さらには再生材の利用や、建設発生土の公共工事間流用に努めてコスト縮減を図る。
なお広谷地工区ではこれまで、路線測量を日研測量(那須塩原市)や那須測量(那須塩原市)、宇都宮測量(宇都宮市)で、道路詳細設計を富貴沢建設コンサルタンツ(宇都宮市)や富士コンサルタンツ(宇都宮市)で実施している。
