本県使用率は83.3% 公立学校の木造利用 2棟が木造建築物(文部科学省)
[2026/1/24 茨城版]
文部科学省では、公立学校施設における2024年度の木材利用状況調査結果をまとめた。24年度に新しく建築された全ての学校施設515棟のうち、全体の79.2%に当たる408棟に木材が使用された。木材使用量は全体で3万6681立方mとなった。本県では、新しく建築した全18棟の学校施設のうち内装木質化を含めて15棟に計1093立方mの木材が使用され、使用率は83.3%に上った。木造建築は、鉾田市立旭小学校プール附属室・体育倉庫など2棟があった。
この調査は、全国の公立学校施設(幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校)を対象に、木造施設の整備状況や非木造施設における内装木質化の状況、学校施設の木材使用量などを対象とする。
それによると、24年度に新しく整備された515棟のうち、408棟に木材が使用。このうち木造建ては90棟、非木造の内装木質化は318棟となった。また、木材使用量3万6681立方mのうち、全体の35.2%に当たる1万2894立方m(うち国産材は1万0448平方m)が木造施設、62.2%に当たる2万3787立方m(同1万2356平方m)が非木造施設の内装木質化などに使用された。
木材が使われた408棟の建物用途を見ると、▽校舎・園舎263棟(木造34棟、内装木質化など229棟)▽体育館59棟(木造2棟、内装木質化など57棟)▽武道場7棟(木造3棟、内装木質化など4棟)▽寄宿舎11棟(木造10棟、内装木質化など1棟)▽その他(倉庫、屋外トイレ、部室、プール付属室など)68棟(木造41棟、内装木質化など27棟)──となった。
本県の内訳を見ると、新しく建築された18棟のうち、83.3%に当たる15棟で木造または非木造の内装木質化などが行われた。木造は鉾田市立旭小学校プール附属室・体育倉庫など2棟、内装木質化は牛久市立おくの義務教育学校や小美玉市立羽鳥小学校など13校に採用された。
これら県内の木材使用量は、全体で771立方mに上り、このうちの72.8%に当たる561立方mが国産材だった。これらの内訳を見ると、木造では23立方mのうち87%に当たる20立方mが鉾田市立旭小学校プール附属室・体育倉庫で使用された。非木造の内装木質化では748立方mのうち72.3%に当たる541立方mが国産材で、牛久市立おくの義務教育学校などに使われている。
文科省では、▽学習環境の改善▽地場産業の活性化▽地球環境の保全▽地域の風土や文化への調和──などの効果や意義のもと、学校施設に対する木材の利用を進めている。学習環境の改善では、柔らかで温かみのある感触や優れた調湿効果による、豊かで快適な学習環境の形成や、森林の保全、地域の産業や地球環境問題などについて学習する教材としての活用などを意義に挙げる。
今回の調査結果を受け、各地方公共団体に対して公立学校施設における木材利用の促進に関する通知を発出。引き続き木造校舎の整備に対する国庫補助を実施しているなど、関係省庁と連携を図りながら講習会など様々な機会を捉え、木材を活用した学校施設づくりを普及・啓発する。
