公共事業費に707億円 県新年度予算で95事業1567億円要望(自民党県連など)

[2026/1/24 栃木版]

 自民党県連(茂木敏充会長)ととちぎ自民党議員会(岩崎信会長)は23日、福田富一県知事に県の2026年度当初予算案に対する要望書を提出した。県土整備、農政、環境森林の3部の公共事業費(関連調査費を含む)に707億6544万円を要望するなど、引き続き社会資本の整備や維持管理、自然災害対策の推進に向けて重点的な取り組みを要望した。また、県有建築物や県立学校施設の長寿命化や第3期県立高等学校再編計画の施設整備の進捗を図るとともに、県立学校の体育館への空調設備の整備を計画的に取り組むよう要望した。これらを含め、計95重点事業に政策調査で上乗せする49億8256万円を含めて総額1567億3816万円の予算化を要望。福田知事は、この要望に対する回答を2月4日に行う見通しとなっている。

 個別の要望内容をみると、「安全・安心な県民生活の確保」では公共事業で社会資本整備の推進や老朽化した施設の維持管理・修繕に計画的に取り組むほか、大規模自然災害に備えて流域治水を一層推進するよう求めた。

 重点事業のうち、県土整備部には公共事業費412億5288万円、県単公共事業費151億8497万円、公共事業関連調査費6億円の予算化を要望。このうち、県単公共事業費のうちの24億円と公共事業関連調査費6億円は政調で上乗せした。調査費を増額することで、国土強靭化中期実施計画による事業費配分を見据えたストックの確保に努めるよう求める。

 緊急防災・減災対策事業費には前年度と同様、政調上乗せ分10億円を含めて30億円を要望し、気候変動を踏まえた治水計画の見直しや、改良復旧を含む河川整備、堤防強化、堆積土除去および土砂災害対策に重点的に取り組むよう求めた。

 農政部には、政調上乗せを含めて公共事業費88億9744万円と県単公共事業費2億4742万円、公共事業関連調査費2000万円の予算化を要望した。環境森林部も同様に公共事業費42億4939万円と県単公共事業費2億9331万円を要望したほか、今回公共事業関連調査費も政調上乗せで2000万円を要望した。

 建設産業の人材育成では、インフラトレーニングセンターの整備を積極的に進めるため2744万円を予算化するよう求めた。また、建設業の生産性向上に向けてICT導入を支援するため、建設DX推進事業費4億7520万円を要望した。

 宇都宮市が進めているLRTの西側延伸では、広域公共交通連携検討事業費2000万円を確保して、市の整備計画に合わせた公共交通網の広域化に積極的に取り組むよう要望。交通事故抑止対策では、信号機の適正な新設・更新や老朽化した道路標識・標示の更新に19億2785万円を求めた。

 老朽化が進む県有建築物の長寿命化では27億2773万円を予算化して、「県公共施設等総合管理基本方針」に基づき優先順位をつけて計画的に実施するよう要望。また県立学校施設は、「県立学校施設長寿命化保全計画」に基づき予防保全を着実に進めるため、事業費21億7491万円を要望した。

 「とちぎの未来創生」では、「文化と知」の創造拠点整備推進事業費に6965万円、県庁舎周辺整備検討事業費に627万円を盛り込んで事業の推進を図るとともに、シンボルロードの拡幅整備に向けて県庁舎周辺道路整備調査費5000万円を盛り込んだ。

 「教育環境の充実等」では、第三期県立高等学校再編計画施設整備費に45億1854万円を要望し、再編に伴う高校施設の改修を着実に進めるよう要望した。特別支援学校校舎棟整備費は、岡本特別支援学校の新校舎整備や栃木・那須の各特別支援学校の食堂棟の建て替えなど必要な施設整備を行うため、6億5689万円を要望した。

 また、猛暑による熱中症のリスクが年々高まる中、指定避難所としての役割もあることから、県立学校空調設備整備事業費に政調上乗せ分3億5200万円も含めて8億0944万円を予算化し、体育館等への空調設備の整備を計画的に取り組むよう要望した。

 予算要望事項のうち、建設関連の主な要望額は次の通り。(単位・万円)
【少子化対策について】
▽子育て世帯等向け空き家リフォーム支援事業費=2500
【とちぎの未来創生に向けて】
▽「選ばれるとちぎ」の実現に向けた移住・定住促進事業費=1億3716
▽わがまち創生・交流促進費=1億0000
▽日光杉並木街道次世代継承事業費=400
▽県庁舎周辺整備検討事業費=627
▽県庁舎周辺道路整備調査費=5000
▽「文化と知」の創造拠点整備推進事業費=6965
▽とちぎDX推進体制強化事業費=8310
▽県庁共創オフィス・デジタル基盤整備事業費=9990
【県内経済の活性化について】
▽戦略的企業誘致推進プロジェクト事業費=45億5733
▽日光自然博物館エントランス棟整備事業費=3000
▽奥日光地域アクセス新モビリティ導入検討事業費=2633
【安全・安心な県民生活の確保について】
▽公共事業費(環境森林部)=42億4939
▽県単公共事業費(環境森林部)=2億9331
▽公共事業関連調査費(環境森林部)=2000
▽公共事業費(農政部)=88億9744
▽県単公共事業費(農政部)=2億4742
▽公共事業関連調査費(農政部)=2000
▽公共事業費(県土整備部)=412億5288
▽県単公共事業費(県土整備部)=151億8497
▽公共事業関連調査費(県土整備部)=6億0000
▽緊急防災・減災対策事業費=30億0000
▽インフラトレーニングセンター設置事業費=2744
▽建設DX推進事業費=4億7520
▽広域公共交通連携検討事業費=2000
▽県庁舎等長寿命化推進事業費=27億2773
▽県立学校施設長寿命化推進事業費=21億7491
▽交通安全施設整備費=19億2785
【保健・医療・福祉施策の充実について】
▽社会福祉施設等整備助成費=12億4150
▽県立病院あり方検討事業費=100
【農林業の振興について】
▽園芸大国とちぎフル加速総合対策事業費=9億2502
▽とちぎ次世代スマート農業・農業DX推進事業費(一部再掲)=1億8087
▽地域ぐるみの総合的な鳥獣対策促進事業費=3億8221
▽とちぎの元気な森づくり県民税事業費=14億4127
▽森林環境譲与税事業費=2億9406
▽デジタルデータを駆使した戦略的林業へのモデルチェンジ事業費=1943
【環境対策の推進について】
▽カーボンニュートラル推進事業費=24億7521
【教育環境の充実等について】
▽第三期県立高等学校再編計画施設整備費=45億1854
▽県立学校空調設備整備事業費=8億0944
▽特別支援学校校舎等整備費=6億5689

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